11月13日、京王プラザホテルで、連合北海道と北海道労働者福祉協議会が合同で勤労者福祉の向上を目的とする「勤労者福祉向上キャンペーン」の一環として、公開講座を開き4回目の講座となった。講座には約200人が参加した。
今回のテーマは「生活習慣病(メタボ)から身を守ろう」として、札幌医科大学・島本和明学長が講演した。
講座は、主催者を代表して高柳労福協理事長が「共同組合とは、勤労者や事業者などが共通する目的のために自主的に集まり、事業利用を中止としながら、民主的な運営や管理を行う営利を目的としない組織であり、労金・労済・住宅生協・医療生協等の自主福祉事業団体が一員となり、働く者の視点で取り組みを進めている」とあいさつした。
続いて、主催者の一員として、工藤連合北海道会長が、公開講座であることから連合の紹介と安倍首相の演説を引用して「『誰かに寄りかかることなしに独立した』との言葉に違和感を感じた。しかし困ったときはお互い様という言葉もある。協力し合える社会の方が強く感じる。どんな社会に共感されるかだと思う」とあいさつした。
引き続く講演では、島本学長が「平均寿命が世界的にトップだが、重要なのは介護などを要しない『健康寿命』にあり、そこをいかに長くするかが重要な生き方になる」「北海道は、平均寿命で下位、野菜摂取も下位、メタボ率は上位、女性の喫煙率は何年もダントツ1位、平均寿命の下位であることが伺える」「糖尿病は50年で50倍に増加」したことなど、生活習慣病の影響を含めて丁寧な講演をした。島本学長は、メタボ解消のためには「それぞれにあった運動と食事、毎日の体重計測とその記載、せっかく制度としてできたのだから特定検診を受ける(ちなみに北海道の受診率は昨年最下位)こと」と述べ、一方で「欧米食が増えたことによる健康被害であり、和食は、世界遺産にも登録されるほど健康によい食事『一汁三菜』を」と呼びかけた。また、「人には『倹約遺伝子』が組み込まれている。怪我をした時の血液の凝固作用や飢餓にも負けない蓄える力がある。それが、飽食の時代になって逆効果を生んでいる」「人は血管とともに老いる。血液のさらさら感や血管の状況が重要、病気ではガンが怖いと出ているが、実は心臓・血管関係の死亡率はガンと同じ」と話した。
改めて、生活習慣病や高血圧、糖尿病などを考えさせられたが、「明日からやろうではダメ、今日から!」解ってはいますがこれが
一番難しい。