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2012年11月03日

恐ろしいのは忘却。あの惨状を心に刻み粘り強く取り組もう=やめるべ、大間原発!11.3北海道集会

11月3日、函館市・千代台公園で、さようなら原発1000万人アクション「やめるべ、大間原発!11.3北海道集会」が開かれ、全道から市民ら約1400人が人が参加した。

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はじめに、さようなら原発1000万人アクション北海道の呼びかけ人でもある、小野有五さんがあいさつした。
小野さんは「札幌でのさようなら原発一万人集会には、1万2千人が集まった。『泊原発とは何か』という本が発売される。原発事故後、ドイツでは脱原発の倫理委員会で原発ゼロを決定した。泊原発と大間原発には海底活断層があって危険だ。日本は脱原発の方向を決めたにもかかわらず、建設再開を許してしまう。まさにこれは倫理的問題で、許してはいけない。世界は3・11をきっかけに変わった。日本だけが変わっていない。日本を変えるのは、この北海道から、函館から、日本の歴史を変えていきたい」と訴えた。

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【小野有五さん】

主催者を代表し、北海道平和運動フォーラム・中村代表は「全道からの参加に感謝申し上げる。電源開発は、10月1日に大間原発建設工事を再開した。強く抗議する。現政権が2030年代に原発ゼロ方針を掲げた。電源開発は、『少なくても40年間はしっかりと動かせるようベストをつくす』と億目もなく発言した。本当に恥ずかし気もなくだ。それでは済まされない。一つは政府方針の隙間を狙ったこそくな手法。二つには脱原発を求める多くの市民をあざ笑う姿勢。三つ目に許せないのが、故郷を奪われ、家族からも離れ、放射線から子ども達を守りたいという福島の苦しみを平然とあざ笑うものであり許されない。複数の活断層が判明。過去に大津波があったことも指摘されている。深刻な事態となること明らかだ。使用済み燃料を再利用するプルサーマルがなぜ必要なのか。大間建設再開は見切り発車だ。函館市長に伝えたい。この問題は市民感情ではない。市長の決断で市民の命を守ってほしい。瞑想ではなく現実だ。もはやプルトニュウムを含めた再処理計画は破たんしている。原発稼働する前であれば苦しまなくて済む。福島の惨劇を繰り返してはならない。大間原発建設の中止を求める。核と人類は共存できない」と強く訴えあいさつした。

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【中村・北海道平和運動フォーラム代表】

つづいて、地元主催者として、道南地域平和運動フォーラム・、相澤弘司・代表が「福島から一年半。未だに16万人以上が故郷に戻れず避難している。ドイツは事故後100日で脱原発を決めた。しかし日本の政治は大きな変化はない。建設中の原発は新設にあたらないとして大間・島根建設再開を認めた。こんな馬鹿なことあっていいのか。政府は核燃料サイクル確立には原発再稼働は必要というが嘘だ。夢のもんじゅそのものが夢に終わろうとしている。崩れかけている福島原発使用済み核燃料がそのまま建屋に残っている。地震で壊れれば放射能が世界中に漏れ出す。それはあってはならない。福島事故が起こるまで、電力会社は『夢のエネルギー安全でクリーンで安いエネルギー』と宣伝したが、ひとたび事故があれば、故郷には二度と帰れず、汚染地帯となり夢は失われてしまう。こんなにコストのかかる発電方法はない。もう騙されてはいけない。大江さんは『国が、政治が脱原発を決めれないなら、私たちが決めよう。今度、選挙に立候補する全員に意思表示を日本の国から原発をなくしていこう』と呼びかけた。みんなの力で原発がなくなるまで頑張ろう」とあいさつした。

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【相澤弘司・道南地域平和運動フォーラム代表】

来賓として、逢坂誠二衆議院議員も駆けつけた。
逢坂衆議は「結論は一つだ。大間の稼働させてはならない。建設を継続させてはなりません。その思いで力合わせていこう。多くの方から色んな声ある。民主党に対する批判もあるが、大間はなんとしても止めてほしいといった声がある。若い方々以外にも、お年寄りから、我々の世代にこんなことやってしまったのか、これはしっかり止めねばならないといった想いがある、その想いを受け止め実現にむけて邁進しようと強く思う」と述べた。また、「今、怖いと思っている。事故からまだ2年たっていない。だか、社会の中に事故が記憶の外に押しやられてつつあるような雰囲気がある。恐ろしいのは忘却。忘れるどころか、さらに深くあの惨状を心に刻み粘り強く原子力ゼロ社会にむけ取り組まなければならない。経済的側面など色々な方々が存在している。丁寧に粘り強くやっていく覚悟を確認したい。それしか方法はない。小野先生からドイツの紹介あった。ドイツはゼロを決めたが、今、逆の力が湧き上がり、本当にいいのかという声もある。だから、粘り強く用意周到にやっていかなければならない。大間をしっかり止める。私も真正面から頑張る」と自らの決意を述べあいさつした。

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【逢坂誠二衆議院議員】

その後、道南地区農民連盟・佐々木委員長が「管内に4つの農協ある。農業経営者は食の安全担保を追求し、TPP参加阻止を軸として運動をしている。日本は食料自給率40%きっているが参加すれば20%になる。原発事故での福島農民の思いは残念でならない。働く場所や住むところが一瞬でなくなくった。土地と水が安心な農産物を作る。おいしいといってもらうことで農民は頑張れる。原発ゼロにしなければならない。運動に参画し安全を確保したい」とあいさつした。

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【佐々木・道南地区農民連盟委員長】

地域からの取り組み報告として、道南地区平和運動フォーラム・扇谷和明副代表が「10月29日と3月11日に集会や学習会を開いた。9月には大間の現地視察を実施し、参加者から危機感を感じたと声があった。政府は原発ゼロ方針発表後、一方的に大間建設再開を決めた。大間建設再開し稼働すれば、ゼロまで半世紀かかる。子に負の遺産を残さないためにも、引き続き反対の声を強く訴えていく」と述べた。

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【扇谷和明・道南地区平和運動フォーラム副代表】

大間原発訴訟の会・竹田代表は「『バイバイ大間原発』を毎週金曜日に行いデモをやっている。市民は建設無期限凍結を求めている。工事を10月1日に再開したとき、市役所を囲んで電源開発に再開中止を訴えた。電源開発は私たちを何だと思っているのか。安全な原発はありえない。福島事故の放射能処理ができていない中で再開は絶対ありえない。国は安全基準が間違っていたといっている。原発事故が起こった時にお手上げなのが私たち。もう事故はごめんだ。私たちの力で工事再開を止めたい。稼働前に止めよう。訴訟がある裁判の傍聴に来てほしい。11月26日の講演会へもぜひ参加を」と呼びかけた。

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【大間原発訴訟の会・竹田代表】

青森県平和推進労働組合会議・米沼一夫事務局長は、「中断されていた工事が再開され、大間町長・経済産業大臣・電源開発へ建設中止の申し入れを行った。もっと大きな声をあげないとならない。大間と函館は近い。大間から青森市より函館市のほうが近い。東洋大学の渡邊教授が下北半島の活断層があると指摘している。日本は地震列島であり、青森県は青森県民の命を守ることが任務のはずだ。国が活断層はないといって県で独自調査の意思はない。憤りを感じている。青森・函館で同時開催の集会をやる勢いでともに頑張りたい」と述べた。

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【青森県平和推進労働組合会議・米沼一夫事務局長】

その後、集会アピールを採択し、函館市内をデモ行進し、「大間原発建設中止」「脱原を止めよう」と市民に訴えた。

集会アピールをダウンロード

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【参加者全体でシュプレヒコールをあげた】


デモ行進のようすを写真でお伝えします。
※写真をクリックすると大きく表示されます。
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