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2012年07月30日

毎日が放射線管理区域内の生活=原水爆禁止世界大会・福島大会

被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会が、7月28日、福島県教育会館開かれ、全国から約1050人が参加した。

集会は、主催者の原水禁議長・川野浩一大会実行委員長が「脱原発の署名は800万筆となり7.16集会には全国から17万人も集まった。原発廃絶の声が全国中にも広がっているにもかかわらず、野田首相は国民の生活を守るとして大飯原発の再稼働を認めた。しかし、国民の命を守るとは言ってはいない。原発事故を繰り返さないためにも再稼働をさせず、国民すべての人たちのために頑張りましょう」と、強く訴えた。

地元あいさつで、五十嵐史郎福島県平和フォーラム代表が、「病院などでの放射線管理区域に相当する放射線レベルは0.6マイクロシーベルト。福島県内の半分以上がこの数値を超えており、毎日が放射線管理区域内で生活をしていることになる。避難生活での家族の離散、故郷へ帰れない思いや土地があるのに水田を作れない無念の思い、エネルギー選択肢で議論がされているが、毎日が過酷な福島の実態を見てほしい。原発はもう続けないでほしい」と述べた。

基調提起は藤本泰成大会事務局長(原水禁事務局長)が提起し、現地報告では大内良勝福島県平和フォーラム事務局次長が、「福島県内では現在でも16万人が避難生活を強いられており、県民は放射能の見えない恐怖に怯えながら生活をしている。事故から1年半となるが収束には至っていない。どうか福島のことを忘れないでください」と訴えました。

また、元・原子力プラント設計技術者の後藤政志さんは、専門家の目線で見た「福島原発事故の現状と再稼働の危険性」に関する講演と、医師で福島県内での放射能の影響調査などについて活動を行う振津かつみさんが原発事故と放射能に関する講演をした。

福島と同じく、東日本大震災の被災地である宮城からは、宮城県護憲平和センターの菅原晃悦さんが、県内の現状についての報告した。

続いて、大会アピールが読み上げられた後、参加者はJR福島駅前までデモ行進した。

2日目はフィールドワークとして、飯館村と南相馬市を訪問。バス1台に約40人が各自、線量計を持たされ参加した。

飯館村が近づくと各自の線量計からは「ピーピー」と鳴り出し、出発時点での数値は0.22マイクロシーベト(uSv)であったが飯館村に近づくと0.7を超えていた。

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居住制限区域内は住民が避難しており、人影を見ることもない。
まだ新しい食事処の張り紙。

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飯館村飯樋小学校

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飯館村飯樋小学校の校門前の地面での放射線測定では、当日最高の3.97uSvが表示された。

南相馬市では津波被害の実態を視察した。
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