2012年05月01日
日本全体でつながり・支えあおう!=第83回全道メーデー大会
5月1日、札幌市・大通8丁目広場で第83回全道メーデーが開かれ200団体・約5,000人が参加した。全道各地では、148地区8万人が参加している。
今年の第83回全道メーデーは、「日本全体でつながり・支えあおう!すべての働く者の連帯で働くことを軸とする安心社会を実現しよう!」をメインスローガンに、「震災からの復興・再生を軸に雇用と生活の再建を据え、働くことを軸とする安心社会の意義と労働組合の役割や使命を組織全体で再確認する」ことをアピールした。
大会長の工藤連合北海道会長は、昨年東日本大震災で亡くなった方方々への哀悼の意を表するとともに、今のなお被災された方々へのお見舞いの言葉を述べた上で、「震災を決して風化させず、被災地の思いに寄り添い、穏やかな日常と希望が取り戻せるように、支援と連帯の行動を継続していく」と強調した。
2012年春季生活闘争については「復興・再生に全力をつくし、日本経済全体を早期に持続的・安定的成長に回帰させる取り組み」と位置づけ、「非正規労働者を含むすべての働く労働者を視野に入れ、賃金水準の復元・底上げ・底支えを徹底的に追求し、若年層の雇用環境課題への対応など、多くの産別・単組にご奮闘いただいた。引き続き、未解決組合とたたかいと、雇用非正規労働者の処遇改善に全力で取り組んでいきたい」と述べた。
また、政治課題については、「予算案は成立したが、特例公債法案など成立していない予算案が残っている。今通常国会では社会保障と税の一体改革や、公務員の労働基本権解決の課題など、重要法案が山積している。これ以上国民を混乱させることは許されない。一つひとつ解決していくべき」と指摘した。
さらに、「政権交代を成し遂げ2年半、期待が失望に変わり、現在は政権与党としての責任を果たせるかどうかの瀬戸際。一方で現政権の成果も受け止める必要もある。歴史の歯車を逆戻りさせてはならない」と強調した。
また、「次期衆議院選挙の候補予定者早期確立にむけて、具体的な取り組みを展開していく」と述べた。
最後に、「連合北海道として、地域における労働運動・労働組合の役割と社会的役割と責任を果たすために、組織の強化拡大や非正規を含むすべての働く者の労働条件や処遇改善、制度・政策実現のために取り組む」と決意述べた
来賓として、髙原北海道副知事、秋元札幌市副市長、荒井民主党北海道代表がそれぞれあいさつした。
荒井さとし代表は、福島原発事故問題に触れ「事故はいつでも想定外で起きる。つなみの対策をしたからと言って安全が守られるわけではない」と指摘した。その上で「法的、社会的、制度的な対策が取れないなかで『原発の再稼働』は、時期尚早だ」と述べ、「北海道は、資源豊富なエネルギーの島。多様なエネルギーを活用して未来を切り拓くべき。ともに手をたずさえて、北海道のために全力をつくしたい」と訴えた。
全道メーデー大会では、3つの決議文を採択した。
「労働関係法制の早期実現を求める決議」
「国際協同組合年を契機としてすべての組織との関係強化を求める特別決議」
また、「連合が考える社会保障と税の一体改革の実現を求める」決議文は、山上副大会長(自治労道本部委員長)が提案した。
その後、札幌市内を3つのグループに分かれてパレードした。