2012年03月26日
泊原発の再稼働は許さないぞ!さようなら原発アクションINいわない
【写真】会場に入りきれない程の参加者が詰めかけた=岩内地方文化センター
さようなら原発北海道実行委員会は3月24日、岩内町・地方文化センターで「泊原発1.2号機の再稼働を許さない北海道集会INいわない」を開き、脱原発を求める参加者約1500人が集まった。
開会あいさつで、岩内原発問題研究会・佐藤英行さんが「3月26日には東京電力柏崎刈羽原発が停止し、以降は泊原発3号機が動くのみ」と現状を述べ、「停止中の原発の再稼働を許すかどうかは私たちの手に握られている。歴史の転換点に私たちはいる。未来の子どもたちのため原発を止めましょう」と強調した。
さようなら原発北海道実行委員会の北海道大学・小野有五名誉教授は「泊原発で福島のような事故が起きれば北海道の第一次産業がすべて崩壊する」とし、自身の地球環境学の視点からも「境界プレートの境に日本はある。3.11の教訓を生かすことが求められている」と述べた。
また、さようなら原発実行委員会事務局・藤本泰成平和運動フォーラム副事務局長は、「収束宣言はウソで固められたもの。机上の数値で何が安全なのかわからない」と政府・電力会社を強く非難し、活断層・再余震・瓦礫の課題を述べ「原発再開に対する政府の姿勢は禍根を残すもの。私たちが唯一信じられるのは私たちの想像力。署名を成功させ全国の仲間と連帯し社会を変えていきましょう」と決意を語った。
南相馬市の亀田敏英福島農民連会長からは「福島で農作物に影響が出ている。作物を作ることに批判を受けることもあるが、消費者の立場・農家の立場から見ても結果として国・電力会社の対応が悪いことが一番の問題」と述べ、「農業と原発は絶対に相容れないもの。安心・安全な農産物を作れる福島を取り戻したい」と強調。「原発0の日本をつくるまで私も福島で頑張るから北海道でもみなさん活発に脱原発をすすめてほしい」と訴えた。
現地後志の報告では、岩内原発問題研究会・斉藤武一代表が紙芝居で泊原発の状況・歴史が述べられ、また真狩村で活動をする佐川亜紀子さんからも泊原発があることの危険性が述べられた。
蘭越中学校1年生の下島さんは「一度事故が起きれば取り返しがつかない。放射性物質は、私たち子どもとその子どもに影響がでる。原発を何としても止めてください」と問題を参加者へとつきつけた。
【写真】左から亀田敏英福島農民連会長、北海道大学・小野さん、平和運動フォーラム副事務局長・藤本さん
集会アピールを採択後、参加者で岩内町内を行進し「泊再稼働はゆるさない」「自然エネルギーへの転換を」とシュプレヒコールをあげ住民へとアピールした。