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2011年02月12日

日本の教育「小学校入学が人間性をゆがめる第一歩」=紀元節復活反対2.11道民集会

2月11日、共済ホールで第34回紀元節復活反対2.11道民集会が開かれた。

明治政府が神話をもとに、侵略戦争美化の道具としてきた「紀元節」にあたる。かつて日本は、皇国史観のもと、アジア・太平洋の人々に侵略し植民地支配の不当な犠牲を強いてきた。1966年に当時の政府・自民党は、各界の反対を押し切り2月11日を「建国記念日」とした。

集会は、紀元節復活を反対して、靖国共闘会議の主催で開催し、札幌北光協会の後宮敬彌さんが主催者を代表あいさつで、「日の丸・君が代とたたかうことは良心、教育、子を守り平和をつくることだ」と話した。その後野田正彰さん(関西学院大学教授)が講演した。

野田さんは、「戦争の文化を見直すことを、私たちは何もできていない。戦争責任を精算するための文化をつくり替えなくてはならないが、日本の教育は小学校に入ると同時に人間性をゆがめるための第一歩がはじまる」と指摘した。

また、「日本人全体が、戦争を否認し栄光の近代に歩んできた偽りの歴史がある。テレビは不安を煽る放送ばかりで、政治家も不安を煽り人間社会に感染させて敵をつくる」と強調した。

さらに、「不安な中で相手を理解し、人に後ろ指を指されないようにするということが、近代化する日本の中で要求されてきた。狭い範囲での几帳面さ、自己中心、自分だけといった世界に開かれない日本的価値観。不安をエネルギーとしてその中で動きまわり成果が出てもむなしさからうつ状態になる。そういった感情の持ち方が日本では、変わってこなかった」と述べ、「日々、近代の歴史を知り、被害にあった人と感情の交流をすることが感情を取り戻すことになる」と話した。



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