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2010年08月26日

「変革と挑戦」を確かなものへ=自治労大会はじまる

8月26日10時、徳島県・アスティとくしまで自治労第82回定期大会がはじまり、地元阿南市職の仲間が、「阿波踊り」で歓迎した。

この大会は「2010-2011年の運動方針」における中間年大会として位置づけられている。
大会は、当面の闘争方針などを決定し、明日27日に終了する予定。

冒頭、徳永委員長はあいさつで、7月の参議院選挙について「予想外ともいえる民主党の大敗という結果となったが、自治労組織内の『えさきたかし』は初当選を果たすことができた。昨年来、長期間にわたる運動を支えていただいた」と全国の組合員のみなさんに感謝とお礼の言葉を述べた。
また、「組織内候補の北海道の藤川雅司さん、沖縄の山城博治さんは残念な結果だった」と述べ、取り組みについてのお礼を述べた。

昨年、大会の2日後、歴史的な政権交代となり、状況はめまぐるしく転換した。徳永委員長は、この1年を振り返り、「執行部が一丸となって、『責任感とスピード感をもった組織運営』に心がけてきた。昨年、『前例は新しく作るもの』と申し上げたが、手探りの状況でありながらも、政権与党を支持する立場での政策づくり、政策実現にむけた取り組みなどを全力で進めてきた」と述べ、この間訴えてきた「『変革と挑戦』を確かなものへ」をキーワードに自治労運動の前進に向け、公務員制度改革とそれに関連する消防職員の団結権、「地域主権」などの政策実現、政治との関係などについて問題提起した。

徳永委員長は、今回最も強調したい点について、官製ワーキングプア」とされる自治体非正規職員の処遇改善、それを通した公共サービスの向上、さらにそれらに向けた運動の方向性について問題提起した。

昨年3月、自治労が行った「臨時・非常勤等職員の実態調査報告」は、自治体における非正規職員の実態を明らかにし、今なおマスコミなど多くの反響を呼んでいることにふれ、「非正規職員の存在が行政サービスを左右するようになっている」にもかかわらず、非正規職員が搾取されている自治体の現実を改善させるためには、『正規職員と非正規職員が賃金をシェアし、全体として処遇改善と安定雇用を図る』という方策を大胆に採用すべきだ」、と考えを示した。
そのための原資について、「現実的な問題への対応は避けて通れない。非正規職員の処遇改善のため正規職員を含めた総原資のあり方について議論を開始し、本年の場合で言えば、人勧の削減原資を非正規職員の処遇改善に確保する交渉・協議を行うことなどを、大胆に運動展開する必要がある」と述べ、「非正規職員および自治体と公共サービスの実態を直視し、連合「評価委員会」が求めた、「人間を対立させようとするよこしまな意図を拒否し、『人間が人間としての尊厳を実現できる社会を、働く者たちの共同意思のもとに築く』という指摘を受け止め、自治労こそが、「変革と挑戦」の最先頭に立つ、という意思を固め合おう」と呼びかけた。

また、「この問題提起は、組織的・全体的な判断と覚悟が不可欠ともなる。来年の春闘に向けた議論の中でさらに深化していきたい」と話した。

さらに、「自治労は、公共サービスの再生と、『協力』と『信頼』の豊かな地域社会の創造は、民主党を中心とする政権下においてしか、実現できないと考えている。そのため、われわれは、引き続き『是々非々』の立場で、成熟した政治との関係を構築し、地域、現場に根ざした政策の提言と要求を一つひとつ積み重ねて行く」と訴えた。

最後に、「この徳島大会を節目とし、これからの1年間、「変革と挑戦」を確かなものへとするべく、先頭に立って頑張る」と決意を述べた。


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