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2009年06月27日

反貧困ネット北海道=貧困問題政党、政治家に問題提起する

6月27日、札幌市・北海道大学学術交流会館で、反貧困ネット北海道設立講演会・シンポジウムが開かれ関係する団体・個人など多数参加して開かれた。

開会にあたり北海道大学教授の山口二郎代表は、「福祉、労働界、研究者がサポートして、ようやく設立にこぎつけた。今まで豊かな社会の残像にごまかされ、貧困問題の深刻化に最近気づいた。社会問題として政党・政治家に対して問題提起を行い政策に反映させていきたい」と、設立の目的について述べ、多くの賛同を要請した。

【画像】北海道大学教授・山口二郎さん

記念講演として、朝日新聞編集委員・竹信三恵子さんが「賃下げ依存症ニッポンと貧困」と題して、働く現場から見た新自由主義のもたらしたものは、貧困深刻化のかげに雇用劣化の進行があると指摘し、「企業はグローバル化による国際競争力に勝つために、労働者の賃下げで生き延びてきた。しかし、結果、低賃金労働者の増加が国内需要を押し下げ、さらに、低価格競争でしのぎ、そのつけをまた労働者で調整するという悪スパイラルに陥っている」とし、労働者が食べていける産業の育成を行う構造的な見直しをするべき時だと強調した。

また、非正規問題に触れ、「非正規、貧困問題は最近始まったものではなく、まず夫がいる女性、次に親がいる若者というように抵抗力のないところから非正規を取り入れ、今では全労働者の1/3までに拡大している。非正規をかわいそうな人たち、自己責任がない人と言っていられないところまできており、いつ誰が同じ状態になってもおかしくない」と、現状を分析した。

最後に、悪スパイラルを断つために、「派遣切りなどの個人の出来事を、同じ境遇の人たちと束ねる力が重要で、それが社会問題化することで構造の見直しにつながる。そのためのネットワークをつくることは重要であるし、反貧困ネット北海道に期待したい」と講演を締めくくった。

<【画像】朝日新聞編集委員・竹信三恵子さん

その後のシンポジウムでは、パネラーに北海学園・川村雅則さん、北星学園大学・木下武徳さん、朝日新聞・竹信三恵子さん、北海道大学・山口二郎さんを迎え、北海道大学・中島岳志さんがコーディネーターを務めた。
その中で北海道の非正規労働者の実態について報告があり、経営者と労働者における富の再配分のルール化、セーフティーネットの在り方についてそれぞれの立場から意見が出され、終了した。


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