2009年05月18日
人に認められない『生きづらさ』を社会がどう変える=自治研シンポ
5月14日、北海道自治労会館において「新しい貧困問題と生活保障を考える」公開シンポジウムが開かれ、およそ130人が参加した。
最初に、「排除しない社会への生活保障」と題し、北海道大学大学院教授の宮本太郎さんによる基調講演が行われた。宮本教授は、雇用の危機や日本と北欧の生活保障の違いなどデータを基にして話し、「雇用の危機で、熱に浮かされたように日本では解雇が進められ、職業訓練所もつぶされている状態」だと述べ、「スウェーデンでは、公共事業として修繕・改築・増築などの箱物を長持ちさせることに力を入れ、国民にわかるような税金の使い方をしている」と強調した。
また、年金よりも現役世代への支援の比重が高く、雇用保障と社会保障が連動している国だと話していた。
シンポジウムの後半には、髙柳連合北海道会長、中島北大准教授、森川弁護士をパネラーに「貧困」・「労働者の権利回復」・「地域の役割」などについてディスカッションが行われた。
その中で、連合の取り組みや秋葉原事件、またホームレスの相談などから見えてきたことなどをそれぞれの立場で自分たちにできること、また連携してやるべきことなどが話し合われた。
また、中島准教授の話の中で、「金や労働の問題だけではなく、人に認められない『生きづらさ』を社会がどう変えていくのか?」と問題提起をした。
どこから行動を起こすべきなのか、参加者一人ひとりが考えさせられるディスカッションだった。


