12月8日、自治労会館で、武力で平和はつくれない!12.8北海道集会が開かれ200人が参加した。

 

 

 

 

 

 

 

 

北海道平和運動フォーラムの中村代表は、「1941年12月8日、日本は太平洋戦争に突入し侵略と植民地支配で多くのアジア、太平洋諸国民に犠牲を強いてきた」と述べ、「衆議院選挙で自民党が集団的自衛権行使、国防軍の創設などを掲げ、危機的な政治状況になっている。日本を再び戦争をさせないために、広範な人と連体して非戦、平和の声をあげ、この国のありよう見直したい。小さな勇気を示そう手遅れにならないうちに!」と呼びかけた。

 

「犠牲のシステムを超えて福島、沖縄、そして憲法」と題して、東京大学大学院教授の高橋哲也さんが講演した。

高橋さんは、「衆議院選挙で覚えきれないほどの政党が出ている。有権者の判断が大事だ。12.8の日、この社会がかかえる問題を考えることが大事。ひとことで言えば、改憲を唱える勢力が圧倒的多数に見えるというか見せられている。このままでは改憲派が3分の2を超えることもあり得る」と指摘した。その上で「今回の選挙の隠された争点は『憲法問題』で改憲が是か非かを問う選挙だ」と強調した。「安倍自民党が第一党になったら、メディアが持ち上げた維新の会、都政を投げ出した石原が進出を果たし国会のキャスティングボートを握り、連携して改憲にむかっていく。公務員バッシングもひどくなっていくだろう。悪夢の政権、安倍、石原、橋下政権だ」と話した。

さらに、「安倍、石原も『押しつけ憲法だ』と当時の支配者の気持ちになっている」と述べた上で、「70年近くもわれわれの憲法だ、もう戦争はこりごりだ!平和でなければ人権は守られないと歓迎した憲法だったはず。しかし、戦争で儲けようとした人には、押しつけられた憲法としか思っていない。台頭している改憲論を見抜いて阻止しよう!」と強く呼びかけた。

また、犠牲のシステムについて「日本は、福島や沖縄に、住んでいる人の犠牲の上になりたっている。利益をむさぼるのは許されない」と述べ「ある特定の人たちの利益が、ある人の生活、健康、財産、命、人としての尊厳、人権、将来の希望が犠牲にされること。これがシステムとして成り立つなら、犠牲のシステムと言える。こんなことは許されない」と指摘した。

最後に、「沖縄、福島 は憲法番外地に置かれている。こんな中で改憲する勢力が台頭したら大変なことになる。反省の上につくられた憲法を生かしていくことが私たちの課題だと」話した。